これからの小豆島の基幹となる新たな産業や商品を島民がつくっていく、それをサポートしていくのが我々の役割です。
小豆島には約400年の歴史がある醤油産業や、約100年以上の歴史をもち全国1位の生産量のオリーブ産業など誇るべき産業が数多くあります。有人離島約420島の中でも多数の産業が根付いていることで知られる小豆島ですが、近年、食生活の変化により醤油、佃煮、素麺産業が低迷しています。その中で、これからの島の産業を活性化するのに期待しているのが、長命草なのです。
具体的なサポートとしては、我々は、個々の企業を個別に支援することはできませんが、たとえば小豆島の特産である素麺、佃煮、醤油業界全体に対して町ができる限りの支援をしています。たとえば商品を知っていただくために場や機会の提供をしていることもあります。その一例が千葉の幕張メッセで開催される「スーパーマーケット・トレードショー」への出展です。スーパーマーケット等の流通業界の経営者やバイヤーを中心に8万人以上が来場する一大イベントでは、香川県にもご協力いただき県ブース内に「小豆島ブース」を設置しております。
出展企業を決定するにあたり、町にて審査会を開催し、今回、長命草にて新たな商品を開発した企業を採択しています。
また地場食品企業16社で結成している「小豆島食材開発会議」の事務局的な役割を担い、発酵食品研究所や小豆農業改良普及センターとの連携もサポートしています。
オリーブといえば”健康”と”平和”のモチーフで国連の旗にも使われています。小豆島のオリーブは100年以上の歴史があり、これはほかの国内地域では真似することができない小豆島ならではの強みです。オリーブオイルには、活性酸素を除去する抗酸化作用をもつポリフェノールなどが豊富です。じつはオリーブの葉にもそれ以上の有効成分が含まれ、剪定した葉や枝に尿素を混ぜた「オリーブ堆肥」というのがあり商標登録もされています。長命草には醤油粕を堆肥として使っていますが、たとえばそのオリーブ堆肥を使うことで、オリーブがもつブランド力と長命草でコラボレーションをして、健康機能や農産物としてだけではなく小豆島ならではの物語をもつ商品として打ち出していけないだろうかと提案しています。
栽培から製品に至るまですべて小豆島でプロデュースできる、長年、醤油業や佃煮業などで培ってきた技術力やブランド力があるからこそ、できることです。食で健康を考えていく小豆島。その島がプロデュースしていく「しょうどしま長命草」を島一丸となってこれからも応援していきます。小豆島の産業のために、生産者さんや企業の斬新な発想や行動力を見えない部分で後押しし支えていく…、そこに我々の存在意義があるのです。