私たちの食生活改善推進協議会は、戦後の食料事情が悪い昭和30年に設立された一般財団法人 日本食生活協会のボランティア組織として出発しました。現在、全国1,411市町村で会員数は17万人(H23.4 現在)おりまして『私たちの健康は私たちの手で』をスローガンに、子どもから高齢者まで、健全な食生活を実践することのできる食育活動に取り組んでいます。
小豆島の会員数は土庄町地区は140名と賛助会員が30名、小豆島町地区には156名おりまして、なかには名誉会員で90歳の方もいます。会員には市町村の養成講座を1年間受講して修了しないとなれません。最近では生活習慣病予防や高齢化の食生活と体操が大きなウエイトを占めています。時c代は変わりつつも、島民の健康を第一に食から支えてきた活動をおこなってきました。
「長命草入りうどん」は敬老の日にメニューとして出されたのを食べたのが初めてでした。
香川県は『国民健康・栄養調査』で野菜摂取率全国ワースト1位をかつてとったことがあるほど、野菜不足が深刻になっています。実際に県民は一日3食うどんでも平気なぐらい、うどんばかり食べていますしね(笑)。うどんにさらにバラ寿司を付けることも多く、炭水化物を多く摂るせいか糖尿病の患者が多いことでも知られています。長命草入りうどんなら大好きなうどんを食べながらでも野菜不足も解消できると一石二鳥で期待しています。
長命草の粉末で蒸し饅頭をつくりましたが、10分間蒸すとすごくきれいな緑色になりました。天ぷらの粉に混ぜて、緑色の衣にしてもいいですね。
白湯に混ぜたり、ヨーグルトに混ぜたりと日々、長命草の乾燥粉末を入れて摂取しています。白湯に小さじ1ぐらいを溶いて飲みます。量を多く入れると少し苦味がありますが、これも栄養のうちと(笑)。
抹茶塩のように、塩にいれても見た目が良いかもしれませんね。
また生葉は油料理とも相性が良く島の天ぷら料理のお店でメニューが出ていたり、刻んでギョーザや炒飯の具として調理に使うお店の方もいるようですよ。栄養価が高いだけでなく独特の風味のある長命草は、美しい緑色が印象的で見た目も味も料理の良いアクセントになり、家庭でもアレンジの幅が広がりそうです。
小豆島町内の4つの小学校の入学式では、オリーブの苗木とともに長命草の苗を新入生に贈呈していて、その苗を育ててるひともいるんですよ。今後も島のイベントでも配布すればもっと認知度が広まり、料理で使ってもらう機会が増えていくのではと思います。
現在は、長命草の生葉は産直売り場など限られたところでしか手に入れることができません。やはり店頭に並ばないと使いたくても手に入らなければどうしようもないので、まず流通が拡大するといいですね。美味しければ主婦の口コミで広まっていく力はすごいです。
私たちも家族の食を預かる主婦ならではの視点で、長命草を美味しくいただける料理のレシピをこれからもたくさん普及していこうと思っています。食生活改善推進協議会でもお墨付きの食材となるよcうにいろいろ勉強して広めていきたいですね。
広く島民の方にも長命草の良さを知っていただこうと、平成29年8月24日小豆島町サン・オリーブにて小豆島食産業講演会『これからの健康とそれに基づく健康食品の開発』と題して、自然免疫制御技術研究組合研究本部長 稲川 裕之先生にご講演をいただきました。
また、当日は会場入り口付近で、長命草製品や長命草を使った生搾りジュースなどの試食会も無料で実施。「知らなかった」「これなら続けられそう」「美味しい!」とお声もいただきました。
小豆島食材開発会議の長命草PRの取り組みのひとつとして、平成28年7月7日「そうめんの日」、学校給食に「長命草そうめん」を提供。「七夕にそうめんを食べると病気にならない」という言い伝えにもとづき、七夕汁に「長命草そうめん」を活用しました。
当日は、小豆島食材開発会議のメンバーが学校に訪問し、長命草の説明をおこないました。
平成28年10月30日「小豆島町ふれあい商工まつり」に500個の「長命草まんじゅう」を用意。販売ブースには午前中から長蛇の列となり、午前中には完売となりました。
「長命草まんじゅう」は長命草生産農家による試行錯誤のレシピ開発を経て完成。長命草の特徴を生かしながら、見た目にもキレイなまんじゅうに仕上げることができました。
新入生が長命草の成長とともに「すくすくと育って欲しい」との願いを込めて、小豆島町内の4小学校の入学式において、長命草の苗を新入生に贈呈しました。
また、小豆島町内婦人会にも長命草の苗を配布し、長命草の認知度アップのための普及活動をおこなうなどしています。